こんにちは。サピックス4年生の親御さん、10月マンスリーテストの準備はいかがでしょうか？
「社会の暗記が多すぎて、何から手をつければいいのか…」 「地名と用語がごちゃごちゃになって、子どもが混乱している」 「テスト直前になって焦ってしまう」
そんなお悩み、よくわかります。特に今回の「日本の農業」は、地理と気候、そして人々の工夫が複雑に絡み合う単元で、お子さんも苦戦しているかもしれません。
でも大丈夫です。この単元はストーリーで理解することで、確実に得点源にできます。今日は、10月マンスリーで狙われやすいポイントと、親御さんができる効果的なサポート方法をご紹介します。
この単元で子どもが学んでいること
今回のテーマは**「日本の米作」**。お子さんは以下の3つの柱を学習しています：
📍 ポイント1：日本の気候が米作に最適な理由
- 夏の高温多雨な気候と稲作の関係
- なぜ日本人の主食が米なのか
📍 ポイント2：穀倉地帯と地域ごとの工夫
- 東北・北陸が「穀倉地帯」と呼ばれる理由
- 石狩平野（客土・暗渠排水）、八郎潟（干拓）など、具体的な地名と工夫をセットで覚える
📍 ポイント3：水田の多面的な機能と農業の課題
- 米を作るだけじゃない水田の役割
- 現代の農業が抱える問題
この単元の核心は「なぜ？」です。 単なる暗記ではなく、「なぜその地域でその工夫が必要だったのか」という理由とセットで理解することが、サピックスのテストでは求められます。
テストで狙われやすい！5つの重要ポイント
⚡ ポイント1：「やませ」は必出！
東北地方 × 太平洋側 × 夏 × 冷害 この4点セットで出題されます。「千島海流の影響で吹く冷たい北東の風」まで言えるようにしましょう。
親御さんのサポート術： 「夏なのに冷たい風が吹くなんて不思議だね。海流が冷たいからなんだって」と、理由を一緒に確認してあげてください。
⚡ ポイント2：石狩平野の「客土」と「暗渠排水」の違い
この2つは混同しやすいので要注意！
- 客土：泥炭地に「新しい土を運び入れる」
- 暗渠排水：「地下に水路を作って」水はけを良くする
覚え方のコツ： 「客土は『お客さん（新しい土）を招く』、暗渠排水は『地下（暗い所）に水の道を作る』」とイメージで覚えさせてあげましょう。
⚡ ポイント3：信濃川は「日本一長い川」
新潟県の越後平野を流れる信濃川。長さが日本一であることと、大河津分水路という治水対策がセットで出題されます。
地図帳で一緒に確認し、「こんなに長いんだね！」と視覚的に印象づけると効果的です。
⚡ ポイント4：筑紫平野の「二毛作」と「クリーク」
九州の温暖な気候を活かした農業：
- 二毛作：米→麦のように、年に2回作物を作る
- クリーク：水田の間の細い水路（灌漑や生活用水）
「九州は温かいから、一年に2回も作れるんだね」と、気候と農業を結びつけて理解させましょう。
⚡ ポイント5：水田の「多面的な機能」
米を作る以外の水田の役割：
- 洪水を防ぐ（治水）
- 地下水のかん養（地下に水を浸透させる）
- 生き物のすみか（環境保全）
「水田って、米を作るだけじゃないんだ！」という驚きが、記憶に残りやすくなります。
今日から始める！3ステップ学習法
【STEP 1】まずは全体像を把握（15分）
学習ガイドを一緒に音読してあげてください。親御さんが「へぇ〜！」と驚いて見せることで、お子さんの興味も高まります。
やり方：
- テキストについてくる白地図トレーニングを使ってキーワードと位置関係を把握する
- 「東北・北陸→穀倉地帯」「九州→二毛作」のように、大まかな位置関係を確認
【STEP 2】用語と地名を「理由」でつなぐ（20分×3日）
丸暗記ではなく、**「なぜ？」「どうやって？」**を必ず一緒に確認しましょう。
おすすめの声かけ：
- 「八郎潟で干拓をしたのは、どうしてだと思う？」
- 「石狩平野は湿地だったんだって。どうやって畑にしたのかな？」
この「理由探し」が、サピックスのテストで求められる記述力につながります。
【STEP 3】テスト前日は「白地図トレーニング帳」で最終確認（20分）
白地図トレーニング帳を使って理解の確認を行う。
ポイント：
- 答えを言うだけでなく、「なぜ？」まで説明できるか確認
- 間違えても責めない！「あ、そうだった！」と一緒に確認する雰囲気を
親ができる3つの効果的サポート
1️⃣ 食卓での会話に結びつける
「今日食べてるお米、どこで作られてるか知ってる？」 「このお米、新潟産だって。新潟は何平野だっけ？」
日常生活と学習内容を結びつけることで、記憶が定着しやすくなります。
2️⃣ 地図帳を一緒に眺める
「東北地方の太平洋側はどこかな？」と地図帳を開き、実際に指で追いながら確認すると、地理感覚が養われます。
3️⃣ ポジティブな声かけを
「この単元、難しいけど頑張ってるね」 「用語の意味、ちゃんと説明できてすごいよ」
4年生はまだ自信が不安定な時期。小さな成長を認めてあげることが、次の学習意欲につながります。
直前期の注意点：やってはいけない3つのこと
❌ テスト前日の詰め込み → 疲れて本番で集中できなくなります
❌ 完璧主義 → 「全部覚えなきゃ」ではなく、「重要語句から優先的に」
❌ 他の子と比較 → 「〇〇ちゃんは覚えてるのに」はNG。お子さん自身の成長に注目を
まとめ：この単元は「ストーリー」で攻略！
日本の農業の単元は、確かに覚えることが多いです。でも、**「その土地の気候や地形の条件」→「人々の工夫」→「現在の農業の姿」**という流れで理解すれば、バラバラの知識が一本の線でつながります。
親御さんができる最大のサポートは、お子さんの「なぜ？」に一緒に向き合うこと。 正解を教えることではなく、一緒に考える姿勢を見せることが、お子さんの思考力を育てます。
テストまでの残り時間、焦らず一つずつクリアしていきましょう。お子さんの頑張りを、しっかり見守ってあげてくださいね。
頑張れ、サピックス4年生！そして頑張れ、親御さん！